会頭ご挨拶・歴代名簿

会頭ご挨拶

                           

第62代 会頭 近藤 裕康

バンコク日本人商工会議所(JCC)は、1954年の設立以来、70年以上の歴史を有し、会員企業数1,677社(2026年4月1日時点)を数える世界最大規模の在外日本人商工会議所です。日タイ両国の貿易・投資・経済の発展に寄与する事業に加え、文化交流や教育支援などの社会貢献活動など、幅広い活動を展開しています。

タイ経済は近年、成長の鈍化が指摘され、ベトナム、インドネシア、インドなど、他の新興国に注目が集まりがちです。また、価格競争の激化に加え、中東情勢の緊張に伴う原油価格の高騰や供給不安、サプライチェーンの混乱なども生じています。こうした世界情勢の影響も重なり、非常に不透明な状況が続いています。その影響は製造業にとどまらず、物流、サービス業、小売業など幅広い業種に及んでいます。足もとのビジネス環境は、決して容易とは言えない状況にあります。

一方で、近年、日系企業のタイにおける役割は変化しつつあります。従来の生産拠点としての位置づけに加え、ASEAN地域をカバーする統括拠点や、高付加価値製品の開発・生産拠点としての役割を担う事例も増えております。また、日系企業の新規投資においても、先進的な電子機器や次世代産業など、より付加価値の高い分野へとシフトしており、投資の質の面では着実な変化が進んでいるものと認識しております。以上のように、タイにおける日系企業のビジネスは、量的拡大から質的高度化への転換が進んでいます。こうした環境の中で、JCCとしては、日系企業のビジネスの拡大と高度化を支えるべく、三つの柱を中心に活動を進めてまいります。

一つ目は、「要望活動の強化」です。 関係政府機関との対話を通じて、日系企業のビジネス環境の改善に向けた具体的な提言を行ってまいります。JCCでは、景気動向調査などを通じて集められた会員企業の経営上の課題や政府への要望を、定期的な要人訪問の機会を通じて、関係政府機関に直接届ける活動を行っております。会員企業の皆様の声をもとに、タイ政府に直接働きかけ、ビジネス環境の改善に努めてまいります。

二つ目は、「企業ネットワークの拡充」です。 ビジネス環境が高度化・複雑化する中、企業単独での対応には限界があります。 そのため、企業間の連携の重要性がこれまで以上に高まっております。同業種間の交流に加え、近年力を入れている異業種交流をさらに推進してまいります。加えて、他国商工会との連携も模索し、新たなビジネス機会の創出や課題解決につなげてまいります。

三つ目は、「次世代人材の育成」です。 在タイ日系企業の現地化が進む中で、人材育成の重要性はますます高まっています。JCCでは、人材開発事業を一層強化し、企業の将来を支える人材づくりを支援するとともに、社会貢献の観点から、タイの大学生への奨学金、日本語学習の支援などにも引き続き取り組み、タイと日本の架け橋となる次世代人材の育成に貢献してまいります。

引き続き、会員企業の皆様と共に、日本・タイ両国の一層の発展に貢献してまいりますので、JCC事業への積極的なご参画とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

                              2026年5月

歴代会頭名簿

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
歴代 氏名 社名 在任期間
第1代 塩沢 定雄 東洋綿花 1954年9月~1955年3月
第2代 斎藤 得七 三菱商事 1955年4月~1956年3月
第3代駒井 長一郎 第一物産 1956年4月~1957年3月
第4代梅本 雅次郎 伊藤忠商事 1957年4月~1957年7月
第5代駒井 長一郎 第一物産 1957年7月~1958年3月
第6代 斎藤 得七 三菱商事 1958年4月~1959年10月
第7代 三浦 章武 三菱商事 1959年7月~1961年3月
第8代 岡庭 雅 三井銀行 1961年4月~1962年10月
第9代 青木 梅吉 伊藤忠商事 1962年10月~1964年3月
第10代 郡 健一 三井物産 1964年4月~1967年12月
第11代 林 哲男 三菱商事 1967年12月~1969年5月
第12代 阿部 良夫 三井物産 1969年5月~1971年8月
第13代 山崎 九申 東京銀行 1971年8月~1971年3月
第14代 井川 俊夫 丸紅 1971年4月~1972年3月
第15代 佐藤 庄次郎 三井物産 1972年11月~1974年11月
第16代 三矢 国夫 三菱商事 1974年12月~1976年3月
第17代 辻 真 三井物産 1976年4月~1977年3月
第18代 立花 純次 丸紅 1977年4月~1978年7月
第19代 林 郁也 三菱商事 1978年8月~1979年3月
第20代 園山 裕三 三井物産 1979年4月~1979年6月
第21代 高瀬 長幸 丸紅 1979年7月~1980年3月
第22代 奥住 道次 三菱商事 1980年4月~1981年3月
第23代 和多田 寛 三井物産 1981年4月~1983年3月
第24代 増田 茂 三菱商事 1983年4月~1985年3月
第25代 清峰 太造 三井物産 1985年4月~1987年3月
第26代 古山 晃 三菱商事 1987年4月~1989年12月
第27代 宮田 勝巳 三菱商事 1990年1月~1990年3月
第28代 清峰 太造 三井物産 1990年4月~1990年6月
第29代 松木 弘志 三井物産 1990年6月~1992年4月
第30代 宮田 勝巳 三菱商事 1992年5月~1994年4月
第31代 丸子 博之 三井物産 1994年5月~1996年4月
第32代 浜田 真二 三菱商事 1996年5月~1997年4月
第33代 村松 吉明 トヨタ自動車 1997年5月~1998年4月
第34代 椿 輝夫 丸紅 1998年5月~1999年4月
第35代 家永 公弘 三井物産 1999年5月~2000年4月
第36代 有川 武俊 三菱商事 2000年5月~2001年4月
第37代 森 洸 丸紅 2001年5月~2002年4月
第38代 須藤 裕雄 三井物産 2002年5月~2003年4月
第39代 佐々木 良一 トヨタ自動車 2003年5月~2004年4月
第40代 野呂 剛 三菱商事 2004年5月~2005年4月
第41代白﨑 憲二 三井物産 2005年5月~2006年4月
第42代 坂野 哲司 丸紅 2006年5月~2007年4月
第43代 園田 光宏 トヨタ自動車 2007年5月~2008年4月
第44代 山辺 福二郎 三菱商事 2008年5月~2009年5月
第45代 實方 洋 丸紅 2009年5月~2010年4月
第46代 溝之上 純一 三井物産 2010年5月~2011年4月
第47代 棚田 京一 トヨタ自動車 2011年5月~2012年4月
第48代 古澤 実 三菱商事 2012年5月~2013年4月
第49代 釆野 進 三井物産 2013年5月~2014年4月
第50代 古賀 久三治 丸紅 2014年5月~2015年4月
第51代 村越 晃 三菱商事 2015年5月~2016年4月
第52代 佐藤 真吾 三井物産 2016年5月~2017年4月
第53代 酒井 宗二 丸紅 2017年5月~2018年4月
第54代 菅田 道信 トヨタ自動車 2018年5月~2019年4月
第55代 仲野 真司 タイ住友商事会社 2019年5月~2020年4月
第56代 荻原 勝一 三菱商事 2020年5月~2021年4月
第57代 日高 和郎 丸紅 2021年5月~2022年4月
第58代 加藤 丈雄 三井物産 2022年5月~2023年4月
第59代 山下 典昭 トヨタ自動車2023年5月~2024年4月
第60代 藤 浩蔵 タイ住友商事会社 2024年5月~2025年4月
第61代 佐藤 弘康 泰国三菱商事会社2025年5月~2026年4月
第62代 近藤 裕康 丸紅2026年5月~